乳を搾るひとのこえ

最初の週末の1日目が終わりました。
たくさんの方々にお越しいただき、ありがとうございます。

夜は19時までで、ご近所に迷惑をかけるといけないので、早めにシャッターを閉めてから後片付けをしています。
なので、夜のこの景色を見れるのは、限られた時間にお越しいただいたみなさんだけの特権です。(あとご近所の皆様と)

デザイナーの方と外装のディスカッションをしているとき、扉は全面ガラスという案もありましたが、お店の統一のイメージとして、この吹き出しの形の窓にすることにしました。
この窓からこぼれる店舗の明かりが、まるで満月のように平野1丁目の路地裏をともします。結果的に、私の大好きな景色のひとつともなりました。

今日は、前職でお世話になった別海町酪農研修牧場の場長が顔を出してくれました。北海道地図を前にして、場長とともにお客さんに、別海の場所の説明から、酪農で新規就農を目指すための道のりや、現在の北海道の酪農事情のこと、酪農がいかに希望に満ち溢れた仕事であるということ、場長と一緒に熱いお話になりました。そのお母さまは、農業に興味があるという娘さんに、別海に行かせるわ!と約束し、帰っていかれました。

チーズのこえで並ぶチーズは、牛から搾っています。
搾乳ロボットという技術もありますが、酪農家が絞っています。
牛は、北海道の草を食べます。
草は、太陽、雨の力を借り、健康な土から生えてきます。

お店の扉の窓から、牛のこと、草のこと、土のことが、そっとのぞきこめる、そんなお店にしていきたいと思います。
チーズのこと、ワインのこと、日ごろの食のこと、北海道のこと、農業のこと、私たちの未来のこと。
そんなことを聞きたくなったら、そっとこの窓からのぞき、そしてお店においでください。

お待ちしています。