ビート(甜菜)とチーズの関係

おはようございます。
肌寒い日が続きますね。
太陽は出ているので、あたたかくして清澄白河おさんぽを回られる方が朝から多くいらっしゃっております。
 
さて、今週土曜日は「ビート(甜菜)から砂糖をつくるワークショップ」を開催しますが、これをチーズのこえが行うことにも意味があります。
添付の写真は、北海道酪農の礎を築いた黒澤酉蔵翁が示した「循環農法図」。酪農学園大学の創設者でもあります。
 
酪農というのは、資源が循環しない限り継続していかないこと、人間は決して天、地の上に立つのではなく、その恩恵の中で人間が生かされていることを示したものですが、この循環図にも甜菜の文字があります。
甜菜からもちろん農家の換金作物として、また人間が生きていくために必要である「砂糖」が取れますが、精糖の過程ででてくる搾りかす(ビートパルプ)は牛の餌になり、酪農ででる糞尿は、畑に還元され肥料になります。
 
甜菜と酪農という1対1の関係だけではなく、
甜菜は、オホーツク地域であれば、小麦、馬鈴薯、甜菜の3輪作、十勝であれば、これに豆類を加えた4輪作体系として、順番に作物をつくることで、病気の発生を防ぎ、地力を維持することにもつながります。
 
すべてのことが、実はつながっていて、その連続した関係性により、私たちの食卓が成り立ち、私たちの生命が成り立っているのです。
 
そんなつながりを、みなさんと共有できる時間にできればと思っております。
 
これからも、食卓における「つながり」を感じられるワークショップを開催していきますので、ご興味を持ってどうぞご参加くださいね。