高森牧場(紋別市)のソフトクリーム

今日から、オホーツク海に面した紋別市にある「高森牧場」の生乳を使ったソフトクリームです。
高森秀樹さんは、兵庫県生まれ。子供のころからずっとサッカーをやっていて、帯広畜産大学ではサッカー部の主将として活躍されました。(今野のサッカー部の先輩であり、大学の「碧雲寮」の3北の先輩です。)

大学時から、酪農の新規就農を目指して準備を進められ、道南の北桧山町で酪農ヘルパーなどを行いながら、紋別市で新規就農。
北海道の酪農家の平均飼養頭数は115頭(平成26年)
高森牧場で搾られている乳牛の頭数は、10頭くらい。一般的には、「そんなんで経営はやっていけないだろう?」と言われる小ささです。

ただ、酪農は規模を大きくすれば、スケールメリットが働くかというと、必ずしもそうではありません。規模を大きくすれば、施設も新しくしなければいけません。牛のエサになる草地を管理する機械も大きくしなければなりません。製造業と同じで、その見極めがとても大切です。
inputを抑えれば、この規模でも家族を養える酪農を営むことができる。
その考えから、高森牧場では、輸入する穀物飼料を一切エサに使わず、草だけで牛を育て、乳を搾っています。

その生き方を体現し、借金なしで酪農をスタートさせた高森さんのところには、新規就農を目指す若者が頻繁に話を聞きにこられるといいます。
酪農の新規就農には、1億円近くのお金がかかるといわれています。いくら規模が小さいとはいえ、借金なしで始めるのは並大抵の苦労ではありません。酪農ヘルパーをしながら、ほかのアルバイトも掛け持ちし、生活費も倹約し、夢にむかって積み重ねていた苦労を知っています。

市道を山のほうにすすみ、道がどんどん細くなり、道を間違えたのではないか?と思ったときに見える山あいの牧場。
風景は、ヨーロッパにきたかのような錯覚にもなります。

その高森さんの牛乳を原料としたソフトクリーム。
ぜひ、「作り手のこえ」もあわせて、皆様に味わっていただきたいと思います。