身土不二

「身土不二」という言葉があります。
自分の身体とそこの風土とは切り離せられないという言葉。

「水があう」という言葉があります。
住んでいるところの風土に馴染んで快適に暮らせるさま。もともとは、米づくりから由来した言葉と言われています。

誰かが美味しいと評価した食べものであっても、
でも身体が受け付けるのは、自分が育った地域のものであることがよくあります。

お米もそう。水もそう。
5つ☆を獲ったお米よりも、自分の地域でつくられたお米を食べているときが、体の健康がよいと感じることもあります。もちろん、美味しいお米はとても美味しいのですけどね。

日本のチーズも、きっとそうなのではないかなと思います。
私も、コンテが好きですし(コンノだからじゃないですよ)、グリュイエールも好きですし、よく買いに行きます。もちろん、それはそれはとても美味しい。
でも、日本のチーズは、ヨーロッパのチーズと同じ土俵ではあらわせられない日本人へのフィット感があるように感じます。
なんでも外国のものが日本に入ってきて、

日本の農畜産物も、縮小する日本の市場よりは海外へ輸出。
安いものが手に入り、経済としてお金はまわるかもしれません。
でも、身土不二。地のものを、地の人が食べることで、まず「幸せ」が築けるのではないでしょうか。

今日は、TPPに関する地方公聴会というものが開催されます。
安保法案のときもそうですが、この「国民の声を一応聴きましたよ」というアリバイづくりが終わったら、強行採決が行われるでしょう。
TPPという一見パラダイスのような「グローバリゼーション」。
本当に、それは幸せなのか。
今日という日であるからこそ、地に足を付け、考えていただきたいと思います。